当事者会のメリット

【私が20年やってきたピアサポート】
ピアサポート・自助会・セルフヘルプグループ・当事者会とは
同じ生きづらさを抱える仲間同士で支え合うことをピアサポートと呼びます。

私の場合、発達障害を中心に精神障害当事者で集まり同じ問題を持つ当事者が自発的につながり、悩みを分かち合ったり、情報を得たりできる場でした。

♢メリット1 生きる希望を見いだせた!
発達障害や二次的な病気(鬱等)のこと、家族のことなど同じ障害を持つ当事者だからこそ分かり合えることもあるので、参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果があり大きな勇気を与えてくれました。

♢メリット2 心のリハビリテーション!
対人コミュニケーションのリハビリには、当事者会への参加は効果的かもしれません。 似たような体験をした人が集まる場なら、当事者間で相互理解がしやすく、思ったことを安心して話しやすく、居場所ができることで精神が安定しました。

♢メリット3 病院では出来ないことも!
家族や専門の支援者には話しづらいことも、同じ立場の人だからこそ言えることがあり、不安な気持ちを理解し共感してくれるかもしれません。普通の外来だと5分くらいなので短いですよね。カウンセリングでも45分とかだったりするのですが、当事者会だと1時間、2時間という長い時間を共有できるので、最初は緊張していても、後半はリラックスして喋れたりしますのでとても良いかなと思います。

♢メリット4 自分の辛い過去や経験を語ることが誰かの役に立ちます。
診察室では楽になるためだけに話すのですが、当事者会では誰かのために話します。
自分はこういう思いで苦しかったけれど良くなった、ということが誰かの役に立ちます。
そうするとすごくやりがいを感じるし、自分が今まで抱えてきた苦労や不幸、辛い思いに対して、誰かの役に立つから何か意味があったのかな、という風に思えるということもすごく大きいです。

♢メリット5 日々の生活の中での励まし合い!
お互いに毎日、連絡を取り合って体操が三日坊主で終わらなかったり、自暴自棄になりにくかったりした経験があります。

♢メリット6 何よりも理解が深まります。
人の振り見て我が振り直せ、とは言いませんが、色々な病気や色々なものを見ることで、精神科の病気はどういうことなんだろうか、障害ってどういうことなんだろうか、ということについてすごく理解が深まります。とても良いです。

この様に沢山のメリットがあり今や様々な分野や地域にピアサポートが根付き誰もが暮らしやすい街づくりに欠かすことのできない活動のひとつと成っています。